まぶたの疾患について
まぶたの疾患には、目が開けづらくなる眼瞼下垂、まつげが内向きに生えて眼球を刺激する内反症、まぶたにしこりができる霰粒腫(さんりゅうしゅ)などがあります。これらは主として眼科からの紹介に対応しています。

・眼瞼下垂
加齢性のもの(皮膚の余剰、挙筋機能の脆弱)、先天性のもの(挙筋機能の低下)、ハードコンタクトレンズ装用によるものなどがあります。まぶたを開いた時に眼瞼縁が瞳孔にかかり、視野が狭くなる場合に手術を行います。手術は余剰皮膚の切除、挙筋前転を行い、症状の改善をはかります。
・内反症
上まぶたまたは下まぶた、あるいはその両方に症状が現れます。まつげが角膜を刺激することにより、強い痛みや目ヤニによるくすみが生じます。加齢性と若年性(先天性)で手術方法に違いがありますので、症状をみて適応を相談します。
・霰粒腫
まぶたの皮下に腫瘤が生じ、保存的治療で消退しない場合、局麻下に摘出術を行います。結膜側から切開して腫瘤を摘出するのですが、皮膚側にも追加切開が必要な場合があります。